プログレスの新月からスタートすることは?
セッションに初めていらっしゃる
お客さまは、結構な確率で、
「プログレスの新月(以下P新月)」の前後であることが多いです。
最近特にその傾向が目立つので、
少々マニアック内容ですが、書いてみます。
だって、
このプログレス(P)の新月って、
ほぼ30年に1度しか、回ってこないんですよ!
それなのに、このところ
いらっしゃる方の半数近くが、そうなのです。
ご自身の潜在意識が「変化の時」をキャッチして、
今後の方向性を確認したくなるのだろうと、感じます。
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西洋占星術の技法として、
出生のホロスコープをある一定の法則に従って
(生まれて20日目の天体図を20歳時の気持ちの在り様と対応させる、など
いくつかの方法があります)
「進行」させて、「内的変化や成長の度合い」を観る、
「進行法」という方法があります。
この「進行の太陽」と「進行の月」が重なるのが
プログレスの新月(P新月)です。
人により、生まれの太陽と月の配置は
千差万別なので、いつ、どこのサインで起きるかは、
個人のホロスコープを拝見しないとわかりません。
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P新月の意味は、
毎月の新月の意味に準じます。
ひと月に1度の新月は、
太陽の意志が月に産みつけられて、
新しいテーマが始まるタイミングです。
そう。プログレスの新月は、
その方が30年スパンで取り組む、
人生テーマのスタートなのです。
新しいテーマがどんなテーマかは、
太陽と月が重なる新月部分のサインやハウス、
サビアン(1度ずつに詠まれた一行詩)などから、読み取ります。
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私自身がプログレスの新月で、
人生が大きく切り替わっています。
私のP新月は、
最初は1975年5月、次は2005年2月でした。
9歳と39歳です。
9歳の時のP新月は、山羊座の数え1度で、
39歳のときは、水瓶座の2度で起こりました。
サインへの入室を高らかに宣言する1度。
山羊座1度はズバリ「社会性を得る」のがテーマです。
サビアンは「承認を求めるインディアンの酋長」。
組織や集団を仕切る、価値ある人物になるため、
実際行動を始めるという、度数です。
わたしが小学校4年から39歳まで
取り組んだテーマは、ズバリ「社会性の獲得」でした。
小学校4年生にして初めて、
「集団という概念」を体感し、
そこでイニシアティブを取る快感を感じたり、
その中の対立構造の怖さも、体験をしたのです。
それは、それまでの自分の中には全くない感覚で、
とても新鮮だったことを覚えています。
「自分の外側の世界と対峙する」という感覚を覚えました。
「快感」については、
社会的なチカラを使うことで、
山羊座にある火星に、強力なスイッチが入ったのでしょう。
(火星を使うと、ある種の快感が走るのよ。
映画「セーラー服と機関銃」で、薬師丸ひろ子が
機関銃ぶっ放して、「カ・イ・カ・ン・」って言う、アレ。笑)
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そもそも私は、太陽・月が火のエレメンツで、
社会性や集団性には、まったく魅力を感じないタイプ。
さらに美意識を表す金星は、
山羊座の表す「社会の枠組み」を壊したい、水瓶座にある。
加えて、太陽と火星には、
水瓶座の支配星である天王星が
ハードに絡んでいますから、
このテーマに取り組まされたこの期間は、
ホントに、「修業期間」だったと思います。
不似合いなことにチャレンジして、
どうにか「人並みの社会性」を学んだ感じ、。
でもその期間(8歳~38歳という長き)の学びが、
今の自分の土台になっていることをヒシヒシと感じる。
このとき、苦手だからと、
子育てやママ友やPTAやパート仕事から逃げてたら、
かなり残念でヤバい中年期になっていたかと思われます。
その期間の混乱や葛藤は、宝です。
人生に、無駄なことはないんですよね。
そして、39歳で迎えたプロフレス新月。
サビアンは、水瓶座2度「予期しなかった嵐(雷雨)」
ええ。ええ。
嵐でしたとも!!
・・・・遠い目。
ローカルな閉じた山羊座の表す「社会」だけでなく、
水瓶座は、普遍的な場所で通じる理念を求めます。
水瓶座2度はそれまでの安定した立場を壊す、
という突き抜け度数なんですね。(汗)
「ママ友文化」から離れて、
自分の人生を創ろうと試行錯誤を始めたところで、
雷と雨に打たれて、波に飲まれて溺れ、
でもそこから、今へ続く旅が始まりました。
好きだった占星術や、スピリチュアルなことを
本格的に勉強するようになったのは、このタイミングからです。
それまでは、梅干しも味噌も、お菓子もパンもおせちも、
ぜんぶ手作りして、リビングを磨き上げるのが、大好きなシゴトでした。
そこから10年。
あと5年で、このテーマの完成のP満月となります。
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P太陽は、1年で1度進みます。
P月は、1年で12~3度進みます。
その新月の前後に、体内時計は、
「今までと違うテーマ」への変換の必要を感じて、
ソワソワと落ち着かなくなります。
新月前には、やる気が出なかったり、
どうすればいいのか途方に暮れたような気持ちにもなります。
P新月以外でも、
大きな切り替わりのタイミングはあります。
(P月のアセンダンと越え、P太陽のサイン越え
T土星以遠の星のネイタルへのハードアスペクト、etc)
それらをみなさま、
どこかで体感していていらっしゃるのが、
すごいなあ、、、と、いつも心から思うのです。
ソワソワやザワザワや
居てもたってもいられない焦燥感は、
今までとは違うあなたの可能性が、
出現する前触れなのかもしれません。
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人間は、進化や文化と引き換えに、
たくさんの能力を失ってしまいましたが、
その能力は、身体のどこかに眠っています。
スピリチュアルな能力と言われるものも、
特別なものではなくて、誰もが潜在的に持っているものです。
ザワザワソワソワするのだって、その能力です。
訓練して、磨いて、
上手に使えるようになるかどうかなんですね。
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そして次の私のプログレスの新月は、
2034年12月、69歳ですわよ。
魚座の数え2度
「ハンターから隠れるリス」で起こります。
人生の最後のテーマが魚座とは、楽しみです。
ボケないように、ビジョンと癒しと芸術の世界の住人になりたい。笑
わたしは、ネイタル土星(土星期は55歳くらいから)も魚座なので、
人生後半は、魚座要素が強まっていくと思われまする。
人生にはいろいろな時期があって、面白い。
それがわかるのは、終わりを意識できる、40代以降ですよね。
みなさんも、長い人生のうちの、
「今はどんな時期なんだろ」とふと思ったら、是非、確認しにきてくださいね。
数十種のパターン分けされた「占い」とは違い、
占星術は、ひとりひとりまったく違う個性の、繊細で複雑な、タイミングを観ることができます。